会長あいさつ

固定チームナーシング振り返り

書籍:固定チームナーシング ―責任と継続性のある看護のためにー 第4版 第1刷2019・11・15 医学書院から振り返ります

-4 固定チームナーシングの5つの定義

  1. リーダーとメンバーを一定期間(1年以上)固定し、役割と業務を明確にしてチーム活動する

     チームメンバー全員に役割が付きます。
      ① 受け持ちナース
      ② 日々受け持ちナース
      ③ チームリーダー
      ④ 日々チームリーダー
    固定チームナーシングではチーム全員がそれぞれの役割を担います。
    そしてその役割を固定する期間を一年以上とすることが望ましい。
    人が育ち役割行動がとれるようになるには、1年以上かかることを想定しており、
    年間を通してそれぞれの役割が担えるように育成していきます。
    またリーダーの育成には責任と権限が委譲される事が必要です。
    例えば、
    現在の医療の中で在宅に向けた退院支援も受け持ちナースのしっかりした計画が軸になり
    チーム全体で支援する事になります。受け持ちナースとしての育成をチームで支えます。

    運営上のポイント

    • 1年間の看護チームの組織図を作成
    • リーダー、サブリーダー、受け持ちナースの役割と業務を自分の部署に合わせて
       1年間・日々の固定チームに分けて成文化しておく
    • 個々のナースは責任と権限委譲の範囲を自覚しポジションパワーを発揮していく
      チームリーダー、日々リーダーには特に責任の範囲と権限委譲を伝えひとりで
      抱え込まないことが大事である
  2. 各チームは年間目標を持つ
  3. 各チームは患者・利用者グループを継続して受け持つ
  4. 個々の患者・利用者には継続した受け持ちナースが存在し、固定チームが支援する
  5. 年間のチーム活動と日々のチーム活動があり、応援機能を持つ
    次回からこの5つの定義について一つずつポイントを振り返ります

一般社団法人
固定チームナーシング研究会
会長 北神 洋子

会長コラム

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