会長あいさつ

第31回全国研究集会報告1

一般社団法人固定チームナーシング研究会 全国研究集会が10月26日(日)東京都の日経ホールで開催されました。あいにくの天候でしたが、申し込み者422名 当日参加者418名でした。午前中は基調講演、午後は分科会が6会場であり示説も含め47演題の発表でした。
固定チームナーシングの歴史である、発表後の情報交流に時間を多く取った分科会でした。
基調講演はイムス横浜国際看護専門学校 学校長 佐藤尚治氏で、
「The Fast Thinking 臨床判断能力の育成」のテーマで講演があり看護職の育成について参加者が共有できました。講演の始まりは「あなたの看護観や実践に最も影響を与えた体験は何ですか」の問いかけに、会場から5名の看護職が選ばれ、自身の体験を紹介する場面がありました。
5名とも臨床の中での体験でした。患者さんからの言葉から・患者さんとのコミュニケーションの中から・先輩看護師の言葉から等看護師が看護観や看護の実践に影響があるのは看護職となって働く場所で、ケアする場所で養われていくということがよくわかりました。
看護大学や看護専門学校での学び以上に勤務した医療機関での経験が大きな影響を与えている。そこで身につけた日常の実践は在学中の学びを良い意味でも悪い意味でも覆すほどの力を持っていると佐藤氏自身の体験からも熱く語られました。
また、講演の中で、固定チームナーシングはチーム内で文化が醸成されやすい看護提供方式であると思われるのではないかとも言っていただきました。
最後に「Fast Thinkingは文化の成果で個人の能力だけでなく、チーム全体で育んできた文化と実践の積み重ねが迅速で正確な臨床判断能力を可能にする。優れた臨床判断能力は優れたチーム文化から生まれる」講演を聞いた私たちは自身のチームを振りかえるよい機会となり看護・介護提供方式固定チームナーシングを再認識することができました。

一般社団法人
固定チームナーシング研究会

会長 北神 洋子

会長コラム

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