一般社団法人固定チームナーシング研究会
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7月 会長コラム
固定チームナーシング振り返り
書籍:固定チームナーシング ―責任と継続性のある看護のためにー 第4版 第1刷2019・11・15 医学書院から振り返ります
-4 固定チームナーシングの5つの定義
- リーダーとメンバーを一定期間(1年以上)固定し、役割と業務を明確にしてチーム活動する
チームメンバー全員に役割が付きます。
① 受け持ちナース
② 日々受け持ちナース
③ チームリーダー
④ 日々チームリーダー
固定チームナーシングではチーム全員がそれぞれの役割を担います。
そしてその役割を固定する期間を一年以上とすることが望ましい。
人が育ち役割行動がとれるようになるには、1年以上かかることを想定しており、
年間を通してそれぞれの役割が担えるように育成していきます。
またリーダーの育成には責任と権限が委譲される事が必要です。
例えば、
現在の医療の中で在宅に向けた退院支援も受け持ちナースのしっかりした計画が軸になり
チーム全体で支援する事になります。受け持ちナースとしての育成をチームで支えます。運営上のポイント
- 1年間の看護チームの組織図を作成
- リーダー、サブリーダー、受け持ちナースの役割と業務を自分の部署に合わせて
1年間・日々の固定チームに分けて成文化しておく - 個々のナースは責任と権限委譲の範囲を自覚しポジションパワーを発揮していく
チームリーダー、日々リーダーには特に責任の範囲と権限委譲を伝えひとりで
抱え込まないことが大事である
- 各チームは年間目標を持つ
- 各チームは患者・利用者グループを継続して受け持つ
- 個々の患者・利用者には継続した受け持ちナースが存在し、固定チームが支援する
- 年間のチーム活動と日々のチーム活動があり、応援機能を持つ
次回からこの5つの定義について一つずつポイントを振り返ります