4月 会長コラム

固定チームナーシング振り返り

書籍:固定チームナーシング -責任と継続性のある看護のために- 第4版 第1刷2019・11・15 医学書院から振り返ります

-3 固定チームナーシングの目的を確認しましょう

※固定チームナーシングでは、看護師以外のコメディカルも受け持ちナースとなる。
例えば療養病棟・介護施設等で介護福祉士も受け持ち患者・利用者を持っている。
看護師以外の受け持ちもすべて「受け持ちナース」と称する。

  1. 継続した質の高い看護・介護の実践
  2. 看護・介護スタッフのやりがいの獲得と自己実現をめざす
  3. 看護・介護スタッフの育成(成果のある現任教育)をめざす
    まず、①自立した看護職・介護職の育成が大事です。
    固定チームナーシングは個々のやりたい看護・介護をチームで支えるシステムです。
    チームメンバーの能力差(臨床経験、人生経験、教育背景の違いなどのすべて)を認めるところから始まり、一人一人の思いを大切にするという精神と行動が基本です。
    固定チームナーシングでいう自立は自己の感情・思考・行動などあらゆることに責任を持つことを指しています。自身の受け持ち患者・利用者の看護・介護に責任を持てるように育てましょう。
    ②チーム医療の中で対象者のニーズに寄り添いコーディネーターの役割が取れるリーダーナースの育成です。固定チームナーシングは年間の活動と日々の活動が明確になっています。年間の活動:主にリーダーシップ領域 日々の活動:主にマネジメント領域を実践していけるリーダー日々リーダーの育成を1年間以上かけて育てましょう。
    特に変化に対応できるリーダーナースの育成は大切です。師長・所属長の看護・介護に対する理念(想い)を伝え受け持ちナースの育成とリーダーナースの育成で看護・介護に責任を持った部署運営を目指しましょう。